中国メディアの「環球網」は25日、中国海軍の技術力は著しく低く、法律の制約がある日本の海上自衛隊にすら及ばないとの見方を紹介する記事を紹介した。

 ロシア・メディアの「ブズグリャド」が24日付で報じたとして、内容を紹介した。中国は遠洋海軍を建設中だが、「技術力が目に見えて不足」と主張。目下のところ、近海を制圧できるだけで、遠洋海軍は「遠い彼方の光景」と評した。

 中国海軍は、ロシア海軍と異なり「数量原則」に従って発展してきたと説明し、「技術と装備の遅れを解決する手立てはない」と主張。米国が中国海軍の発展を強調するのは「米国内部の必要によるもので、中国海軍の戦闘力に対する現実的な評価ではない。法律の制約ある(日本の)海上自衛隊すら、中国海軍よりも先進的」などと論じた。

 記事は最後の部分で、「現在はロシア海軍の支持がなければ、中国海軍が世界の海洋戦略におけるプレーヤーになるのは不可能」、「われわれ(ロシア)ですら、自らを遠洋海軍とは言っていない」などと、論じた。

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◆解説◆
 中国では軍事関連の記事が極めて多く発表されている。比較的目立つのは「自国軍への称賛」、「日米への警戒」、「国外からの自国軍に対する評価」だ。

 国外からの評価では、「高い評価」と「酷評」といった、極端な記事が目立つ。上記記事は「酷評」だ。米国で中国海軍力の脅威が強調されている理由を「(予算獲得という)米国内部の事情」と主張した。

 ただし、ロシアとしては中国に兵器を売りたいという思惑があり、上記記事の主張も、現実にどこまで即したものであるかには、疑問が残る。

 中露両国は20日から28日まで、北朝鮮に近いロシア領日本海沿岸で合同軍事演習を実施中だ。上記記事は、同演習を受けて発表された。演習に際して「ロシア側が中国軍を称賛」と論ずる記事が多い。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:CNSPHOTO。南シナ海で訓練する中国海軍潜水艦から。2014年発表)