韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は19日、韓国経済は内需、外需ともに低迷していることで苦しい状況に直面していると指摘し、「人民元のさらなる下落は韓国経済のさらなる苦境につながる」と危機感を示した。

 記事は、米国の金融機関であるモルガン・スタンレーがまとめた報告書において、「人民元の切り下げ」および「中国株式市場の急落」に対する抵抗力の弱い通貨の1つに韓国のウォンが選ばれたことを紹介。モルガン・スタンレーが「中国向けの輸出の割合が高く、輸出で中国と競合関係にもある国」を「抵抗力の弱い通貨」の基準としたと伝えた。

 続けて、人民元の切り下げによる衝撃の大きさはすでにデータとして現れていることを挙げ、人民元切り下げによってウォンはアジアの主要通貨のうちでもっとも大きな下落幅を記録したとしたほか、韓国総合株価指数(KOSPI)も2000ポイントの大台を割り込んだと紹介した。

 さらに、中国が人民元を切り下げる前から「中国経済の減速は韓国の経済成長におけるけん引力を喪失させていた」と指摘し、人民元切り下げが韓国経済の低迷に追い打ちをかけることにつながると警戒感を示した。

 また記事は、英国の経済コンサルティング会社オックスフォード・エコノミクスの予測として「中国の経済成長率が大幅に鈍化すれば、中国との貿易依存度が高いアジアの国々のなかでも韓国に対する衝撃の大きさは別格」と指摘したことを紹介。人民元切り下げは韓国にとって「弱り目に祟り目であることは間違いない」とし、格付け機関が韓国の2015年の経済成長率見通しを引き下げ始めていると伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済・中国語電子版の19日付報道の画面キャプチャ)