中国の大手ポータルサイト「新浪網」は22日「中国最大の飛行艇は南シナ海奇襲に用いる。特殊部隊を送って島を奪取」と題する記事を掲載した。

 「中国最大の飛行艇」と紹介したのは、「AG-600(蛟龍600)」。同機を開発した中国航空工業集団グループの中航通用飛機は広東省珠海市の工場で17日、プロトタイプ機の組み立て作業を開始したという。

 これまでの発表では、AG-600は 災害対策及び救難用で、水上で20秒内に水12トンを機内タンクに取り込み、消火のために空中散布できるなどとしていた。

 しかし新浪網は同機保有の軍事的な意味を強調。まず「海における争いで突発的事態が発生した際に、迅速に対応できる」と指摘した。

 特に注目したのが南シナ海で「中国の島嶼(とうしょ)は最近になり不安定だ。近年来、中国は経済発展と海洋建設の必要性により、南シナ海での活動を増加させてきた。この傾向は、関係国家が南シナ海において中国の島と海洋の石油・ガスを開発してきた“既得権益”に抵触するようになった」と主張。

 広大な南シナ海における突発事態に迅速に対応するためには、時速500キロメートル、航続5000キロメートルというAG-600の能力は、船舶には求められないとして「中国は将来、海洋の権益維持のため、多様な手段により潜在的な対立相手を威圧する」と主張した。

 南シナ海で「対立は存在するが平和は保たれている」状況ならば、AG-600は飛行場のない島や岩礁に駐在されている部隊への補給に最適と主張。

 さらに、島を巡って戦争が発生した場合、揚陸艦に駆逐艦、潜水艦、戦闘機などの護衛をつけて上陸作戦を行うのが島奪取の常套手段だが、「奇襲を行うならば、AG-600は兵員輸送に適している」と指摘。南シナ海の島を巡り対立している国は海軍力も空軍力もそれほど強大ではなく、「迅速な突撃と占領、防御陣地の早期構築」のために、AG-600の軍事的価値は高いと論じた。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事掲載頁キャプチャー)