中国メディア・中国青年報は22日、9月3日に北京で開かれる抗日戦争勝利70周年記念式典に韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席すべきかをめぐり同国内で意見が分かれているとする記事を掲載した。

 記事は、韓国メディア・中央日報が「政府は朴大統領の出席について慎重に検討しなければならない」とする同国政府関係者の話を紹介し、「中韓関係が発展するにつれ、このような悩みが増えている」と評したことを伝えた。

 また、韓国国内の議論において慎重派は「出席すれば中国による軍事力誇示の引き立て役になりかねない」と、積極派からは「韓国の光復軍だって抗日戦争に加わったのだから、憂慮すべき点などない」との意見や、「韓国も中国同様、8月15日の光復70周年を大々的に祝うべきだ」といった声も出ていると紹介。

 そのうえで、抗日戦争中に中韓両国が「密接な戦友関係」にあったこと、「中国は軍事力を誇示するために式典を催す」との観点は誤りであること、日本が今後進む方向性が中韓両国をはじめとするアジア諸国に大きく影響し、その動きを注視、警戒する必要性があることの3点から「朴大統領は北京での式典に出席すべきである」とした。

 記事はさらに、現在韓国が直面している戦略的な悩みは、日清戦争前後に直面していた状況に似ているとし、清朝との「冊封関係」に終止符を打って「独立」を得た朝鮮は結局ほどなく日本の植民地になったと説明。「韓国は日本などの勢力に対して幻想を抱いてはならない。強い中国こそが朝鮮半島や地域の安定に向けた基礎になりうることを、歴史が物語っている」とし、中韓の軍事的協力関係を日韓関係よりも大きな存在にするべきであると論じた。(編集担当:今関忠馬)

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◆解説◆
 韓国光復軍は中華民国の支援のもとに重慶で設立された大韓民国臨時政府の軍隊。ただし、同臨時政府は正式の政府と認められず、光復軍も正規軍とはみなされなかった。日本軍から脱走した朝鮮人兵士が加わるなどで光復軍は最終的に2000人程度になったが「構想」に終わった。米潜水艦を利用して朝鮮半島に上陸し、破壊活動に従事する計画があったが、日本が先に降伏したため実現しなかった。

 日本の講和条約であるサンフランシスコ条約に韓国は戦勝国としての署名を望んだが「日本と戦争状態にあったことはなく、連合国共同宣言にも署名していない」として認められなかった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)