韓国メディアの国民日報は24日、韓国の柔道の英雄が、お金に目がくらみ、八百長試合をさせ不正に選手を出場させていたほか、後援金や選手奨学金などの公的資金までも横領し、株式投資や遊興費に使っていたことが明らかとなったと報じた。

 記事によれば、韓国の警察は24日、国体柔道競技に無資格の選手を不正に出場させ、公金横領などの疑いで柔道関係者40名を書類送検したと報じた。この被疑者の中には1984年のロサンゼルスオリンピック金メダリストである、アン・ビョングン氏と2000年のシドニーオリンピック銀メダリストである、チョ・インチョル氏が含まれていたと報じた。

 また、アン・ビョングン氏は、弟子18人を済州島代表として不正出場させ、柔道会から1億1000万ウォン(約1200万円)を受け取ったほか、昨年行われた、国体女子柔道78キロ以下の決勝でA選手に負けるよう指示をしていたという。その上、アン・ビョングン氏は、2009年から昨年までに、大学生選手132人に支給された訓練費1億600万ウォン(約1100万円)を横領した疑いもかけられていると伝えた。

 チョ・インチョル氏にいたっては、2012年、全国の市・道の柔道会などの団体から贈られた寄付金と選手の奨学金などのほか、学校の公金8000万ウォン(約890万円)を横領し、株式投資と遊興費に使ったことが明らかとなったと報じた。その上、これらの事実を隠蔽しようと、虚偽の陳述を国家代表選手4人にさせた疑いもかけられていると報じた。

 この調査の結果、国体に不正出場した選手は2008年から昨年までで107人にのぼり、このうち国家代表選手が2人含まれていたほか、46人の選手達が「金・銀・銅」のメダルを58個獲得していたことが明らかとなった。

 続けて、調査の結果、ずさんな選手管理もこのような不正を煽ったとし、毎年初めに行われる、全国の市・道の柔道会が大韓体育会に選手を登録するシステムの中で、登録した選手だけ国体に参加することができるのだが、登録過程において無資格の選手を検証するチェック機能がなかったことも問題であったと伝えた。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:123RF)