中国メディア・環球網は17日、仏メディア「AfriZap」がまとめた「世界の最高速飛行機10選」について紹介する記事を掲載、米国の飛行機が8機選ばれたと報じた。

 1機目は、米国の「ファルコンHTV2」超音速が選ばれた。記事は、その速度が音速の20倍に相当する秒速6805メートルに達することで知られる一方、「残念ながら、2010年の初飛行で飛行開始から9分で制御不能となり太平洋に墜落した」と紹介した。

 2機目に選ばれたのは、米航空宇宙局(NASA)が開発した「X-43A」飛行機。世界最高速となる時速1万2144キロメートルを記録したこの飛行機は、世界に3機しかないとした。

 3機目は米国のボーイング「X-51」。ジェットエンジンを搭載したこの無人超音速飛行機は当初、時速8575キロメートルの速度が出ると予測されたが、試験飛行では6200キロメートルしか出なかったと説明した。

 4機目も米国の「X-15」試験機だ。ロケット動力を搭載した飛行機で初飛行は1959年6月8日、その飛行速度は時速7273キロメートルであるとした。

 5機目は1964年に初飛行した米国の「SR-71」戦略偵察機、6機目は旧ソ連が設計して世界で初めて音速の3倍である秒速1020メートルを記録した「MiG-25」戦闘機が選ばれた。

 7機目は、米・ベル社が1950年代に生産して、巡航速度3370キロメートルを誇る一方、生産された2機がともに航空事故に遭った「X-2」試験機、8機目は50年代末に生産され、ヴァルキリーの愛称を持つ米軍「XB-70」爆撃機が入った。

 9機目は70年代に旧ソ連が設計開発し、80年代に運用開始された巡航速度時速3250キロメートルの「MiG-31」、10機目には米空軍が70年代に開発した時速2660キロメートルの「F-15」戦闘機が挙げられた。

 環球網は「愛国論調」を“売り物”にするメディアだが、中国製の飛行機が全く選ばれなかったことについて、異議を唱えることはしなかった。中国では、宇宙開発や軍事技術、高速鉄道やコンピューター関連など、自国技術の「先進性」を強調する場合が増えているが、多くの中国人は一方で「自国の技術は世界一レベルとは言えない」と考えている。上記記事をそのまま掲載したことにも、「中国はまだ遅れた面が多い」との認識が反映されていると考えてよい。(編集担当:今関忠馬)(写真は環球網の17日付報道の画面キャプチャ)