中国メディア・鳳凰網は15日、出場チームが16か国から24か国に増えた今回のサッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で大差の試合が続出していることについて、佐々木則夫監督率いるサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の経験を踏まえたうえで出場枠増加の意味合いを論じた記事を掲載した。

 記事はまず、今大会1次リーグにおいて、タイがノルウェーに0-4、コートジボワールがドイツに0-10、そしてエクアドルに至ってはカメルーンに0-6、スイスに1-10と、女子W杯の「新顔」チームが相次いで歴史的大敗を喫しており、2000年に国際サッカー連盟(FIFA)最優秀選手選手賞を受賞した元中国女子代表・孫ウェン氏が「彼らにも相手にもそしてサポーターにとっても意味のない、あるいはマイナスな試合」と評したことを紹介した。

 一方、大差の試合が増えた一因とも言える出場枠拡大には「世界の強豪に跳ね返されることで、国内の女子サッカー発展に対するモチベーションを高める」というポジティブな見方もあると解説。その例として、日本女子代表が1991年にW杯に初出場したときの状況を挙げて説明した。

 91年の大会1次リーグで日本は、ブラジル、スウェーデン、米国と対戦し1点も取れずに3連敗した。なかでもスウェーデン戦は0-8の惨敗を喫している。記事はこの大会について「単に実力の面で言えば、おそらく6チームから8チームしか出られなかった(が、実際には12チーム出場した)」と解説。実力不足ながら大会出場のチャンスを得た日本は散々な成績に終わったものの、そこから徐々に強くなり、2011年にはW杯制覇を達成したと評した。

 記事は、「なでしこ」が世界の強豪として台頭した背景には、女子リーグ立ち上げ、人材発掘など、日本国内自身の努力もあることも併せて指摘。「出場枠拡大が女子サッカーの発展を後押しするのは確かだが、それがすべてではない。しっかりした投資、長期的な計画と地道な履行があってこそ、W杯を世界に向けて羽ばたく場とすることができるのだ」と結論付けた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)