韓国メディアのハンギョレは5日、「韓国国民の関心ごと」と「世界の関心ごと」は「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス」であるにもかかわらず、パク・クネ大統領は何故こうも腰が重いのかという記事を掲載した。

 記事によると、「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス」が韓国国内で初めて確認されたのは先月20日であったにもかかわらず、パク・クネ大統領が、治療の第一戦現場であり隔離患者の治療をしているソウル市のある病院を訪れたのは17日後であったと伝えた。

 また記事は、パク・クネ大統領と韓国国民が感じる「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス」の危機感に何故こんなに大きな差があるのか、また、大統領府(青瓦台)の対応も何故腰が重く遅いのかについて言及。それは、パク・クネ大統領が「書面報告の原則」と「専門家中心主義」であるからだとし、パク・クネ大統領はこの「書面報告の原則」に基づき、1日午前10時に行われた首席秘書官会議で「感染者数は15名だ」と述べたのだが、実際、1日午前6時40分には保健福祉部が「感染者数は18名」と発表していたため食い違いを見せた。このことからも、大統領が書面しか見ていなかったということがわかると伝えた。

 加えて大統領府が、「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス」対策準備を始めようと述べた3日に、与党が党政庁協議会の開催を要求したものの、パク・クネ大統領は、「現段階では助けにならない」と拒否。パク・クネ大統領の考えは「対策準備は専門家がするもの」「政治家が、“MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス”に対して何を知っているのか」という「専門家中心主義」が顕著に現れたものだったと伝えた。

 韓国のこの党政庁協議会とは、本質的に民心と声を党から政府と大統領府に伝え、対策準備を要求する場なのだが、パク・クネ大統領は直接聞く声よりも、報告書を好むということであろうと伝えた。

 これらに対し、与党の国会議員は「“MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス”の対応を見ながら、セウォル号の悪夢が蘇ったかのようだ」とし「セウォル号の大惨事を経験していながらも、そのようなスタイルを変えていない大統領が、現在、MERSを経験しているにもかかわらず、そのスタイルを変えることはないだろうが、その被害を被るのは国民だ」と述べたと報じた。

 同報道に対し、韓国のネットユーザー達は「後の祭りの政府」「多分パク・クネ大統領は最悪の大統領として記憶に残りそうだ」「腰が重いんじゃなくて関心がないんでしょう」「国民が死んでいこうがいくまいが書面の報告だけ受けるのか?」など、批判的なコメントが多数寄せられた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:(C) Phongphon Sutantayawale/123RF.COM)