中国メディアの北京商報は7日、中国人消費者が日本で洗浄便座を買い求める背景には「中国国内で消費者に“体験”を提供できる環境が少ないことが理由」だと論じる記事を掲載した。

 記事は、労働節(メーデー)の連休を前に北京市内で開かれた座談会において、日本の電機メーカーの代理店関係者が「洗浄便座を買うために日本を訪れる必要はまったくない」と述べ、日本と中国で販売されている洗浄便座は同一メーカーの製品であれば機能など「まったく同じ」と述べたことを紹介。

 さらに、中国人消費者がわざわざ日本で洗浄便座を買い求める背景には「中国国内で消費者に“体験”を提供できる環境が少ないことが理由にある」と伝え、一部のデータとして中国国内での洗浄便座普及率は3%に満たないことを紹介した。

 続けて、中国人旅行客が日本で争うように洗浄便座を買い求めたという報道は「中国のメーカーの自尊心を大いに刺激した」と伝え、各メーカーがいかに中国人消費者の需要を中国国内で満足させられるかを検討し始めていると論じた。さらに、中国のトイレまわりの製品を製造・販売している企業を例に、消費者の需要を深堀りすると同時に、新築家屋だけでなく、古いマンションなどのトイレにも使用できる製品や、ボタン操作が簡便な製品の開発に取り組んでいると紹介した。

 さらに、日本の電機メーカーの代理店関係者の話として、「中国人が日本まで出かけて日本メーカーの洗浄便座を買い求めているのは、日本であればどこでも洗浄便座を体験することができるからであり、体験した場所が日本だからこそ、消費者は日本で販売されている製品が欲しくなるのだ」と紹介。一方で、同関係者が「取り扱っている日本メーカーの洗浄便座は中国国内でも売れ行きは好調で、ほとんど品切れが続いている」と述べたことを伝えた。

 続けて記事は、「中国国内で消費者に洗浄便座の“体験”を提供できる環境が少ないこと」を解消するため、4月18日に北京市内に中国初となる洗浄便座体験館がオープンしたことを紹介。さらに中国メーカーの関係者の話として「中国の消費者はこれまで洗浄便座についておぼろげなイメージしか無かったはずだが、体験館では洗浄便座の快適さや便座の温かさなどを体験できる」と伝え、体験館のオープン以来、中国メーカーの洗浄便座の売れ行きが驚くほど伸びていると紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は北京商報の7日付報道の画面キャプチャ)