中国で開発中の戦闘機「J-20」(殲-20)について、「試作機2013」の尾部の形状に変更が加えられた。少なくとも外観上は「試作機2015」と一致したことで、J-20の機体設計は一応、確定したとみられる。J-20の尾部の形状の問題については「採用するロシア製エンジンが決められなかった」との見方がある。新浪網などが報じた。

 J-20を開発しているのは中国航空工業集団公司で、試作機の初飛行は2011年1月11日に初飛行を行ったと発表された。J-20試作機には機体番号が書かれており、これまで「2001」、「2002」、「2011」、「2012」、「2013」、「2015」の6機の飛行が確認されている。

 J-20はこれまで、四川省成都で試験飛行が行われていたが、最近になり陝西省西安市の閻良での試験飛行が目撃された。まず「2015」が飛行し、日を改めて「2013」が飛んだ。「2013」が後になったのは、機体尾部改修のためと見られている。

 これまで「2013」と「2015」の尾部の形状が違ったことから、「エンジンが決められない」との見方が出ていた。今後も予断は許されないが、「2013」の尾部形状を「2015」と一致させたことで、「採用エンジンの第一候補」が絞られた可能性がある。

 J-20のエンジンとして、まず有力視されたのがロシアの機械製作企業「サトゥールン科学製造合同」が製造する「AL-31F」だ。AL-31Fの推力は米国が開発した「F-22」が搭載するエンジンの「F119-PW-100」よりも推力が2割程度小さい。そのため、J-20には、AL-31の改良型の「AL-41」が搭載されるとの見方もある(いずれもエンジンは双発)。

 ロシア製のエンジンは、オーバーホールを頻繁にせねばならず、最終的な寿命も短いとの弱点もある。「AL-31F」の場合、最初のオーバーホールまでの時間は100時間で、寿命は1000時間とされるが、疑問視する声もある。新浪網は「いずれにせよ、理想的とは言えない」と評した。

 F-22の「F119-PW-100」の場合、寿命は4000時間以上ともされている。

 なお、J-20には、中国製エンジンの「WS-10」や「WS-15」の搭載も念頭にあるとされるが、寿命などについては「ロシア製エンジンよりも、さらに相当に短い」との見方が強い。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網によるJ-20の機体形状変更を伝える記事の掲載頁キャプチャー)