韓国国立山林科学院・暖帯山林研究所のキム・チャンス所長が、16日付の韓国紙「漢拏(ハンラ)日報」で王桜は韓国・済州島で自生する種であることを改めて主張した。「王桜」は韓国では「ソメイヨシノ」のことを指す。

 キム所長は記事で「王桜はどこから来たのか?」と切り出し、王桜の公式記録について「1900年の日本園芸雑誌45号の上野公園桜の記事にみられ、翌年には正式学名が付けられた」と説明した。

 しかし、キム所長によれば、1908年にフランス人の宣教師によって済州(チェジュ)島の漢拏(ハルラ)山で王桜が採集されると、その後の研究で王桜がもともと済州島に自生していた植物であることが判明したという。このことは、大島地方にしか自生していないと思っていた日本人を大いに驚かせたという。

 キム所長は、1916年にアメリカの植物学者アーネスト・ウィルソンによってソメイヨシノは交雑種との仮説が発表されたことや、ソメイヨシノと命名される所以となった江戸の染井村の苗木商について紹介した。

 だが、キム所長は仮説は証明されておらず、苗木商に桜がどこから来たのか聞こうにも長い歳月が流れており、どれひとつ明確な答えは出せていないと指摘。一方で、済州島には樹齢200年と推定される王桜の老木があり、交雑種という根拠も薄いため、王桜は済州島に自生していたものだと主張した。

 記事では最後に「漢拏山に王桜が育つ限り、済州島が王桜の唯一の自生地だという地位は崩れない」と述べた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)