中国のネットメディア「聚焦〓」は14日、「日本の病院の究極のサービス。トイレもここまで気配り」と題する記事を発表した。(〓は口へんに「巴」)。

 記事は冒頭で、「日本では基本的に全国民に対する医療保険が普及しているため「医療費の本人負担は3割と極めて小さな割合、病院は基本的に半公益機関」などと紹介。「ならば日本の病院で、患者はどのような医療サービスを受けられるのか? それを知ったあなたは、心から驚くでしょう」と筆を進めた。

 文章は「細かいことを通じて、全体像を理解できるものです」と主張し、日本の病院では感染症科、神経科、小児科、産婦人科など、感染予防、汚物処理、患者の身体機能により、トイレの設計も変えていると論じた。

 まず小児科では色つきの楽しい便器で、サイズも子供用。肛門科では、通常の温水洗浄機能のある便座だけでなく、人工肛門利用の患者のための洗浄機能付きの便器を用意。骨折患者や神経科、さらに高齢者を収容する病棟では、体を動かすことが困難な患者のために、病室での設置が可能な便器を備えていると指摘。

 さらに、視力に問題がある患者のためにわかりやすく表示しており、筋力が落ちた患者が便器から立ち上がる際には、手すりの位置も細かく配慮と紹介。

 記事は結論部分で、「トイレは病院の管理とサービスのレベルを反映している。同時に国と、人々の生活、社会の進歩の度合い、利用者と管理者のレベルを反映している」と主張。病院のトイレのすばらしさに接すれば、日本の国と国民の「先進度」が分かると主張した。

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◆解説◆
 日本の病院の「患者思いの設備」は中国よりも平均的には進んでいることは事実だろうが、上記記事が主張するような「理想的な病院のトイレ」は、日本でもさほど多くないのではないか。

 中国メディアが日本やその他の先進国を称賛する場合、「自分たちも改善すべきだ」という意識が強く働いていることが多い。結果として、実態以上に「大絶賛」する場合が珍しくない。

 ただし中国では情報発信の目的が「相手を打倒する」ことの場合、事実以上、あるいは事実とはおよそ異なる強弁する場合もしばしば発生する。中国人は総じて、情報発信について「効果」を極めて重視するので、それがよい結果に結びつくこともあれば、事実の探求を混乱させる場合もあると言える。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)