韓国メディアの中央日報は16日、自社独自で4月2日から3日にかけて19歳以上の男女1000人を対象に「あなたの今日は安全ですか」というアンケート調査を実施し、セウォル号と同じような大惨事の再発の可能性はあるか、韓国国民の世論調査結果を実施したところ、約85.8%が「発生の可能性がある」と回答したと伝えた。

 記事は、セウォル号事故以降を含む、その前後の韓国国内で起きた大きな事故を体験した数名の事例をあげながら、調査結果を発表した。

 ソウルに住むある韓国人の経験談として、今年の2月に仁川の永宗大橋で自動車106台を巻き込む事故に遭遇し、韓国社会は安全ではないと体で実感したという。同氏は事故当時を振り返りながら「深い霧に覆われ危険が目の前に潜んでいたのにもかかわらず、『大丈夫だ』というみんなの思い込があった」とし「事故に巻き込まれた人々は注意をはらわなかったし、“安全不感症”だった」と述べた。

 また、京畿道高陽ターミナル火災において、エレベーターに閉じ込められものの、かろうじて脱出することができた経験を持つ人の声として、「国民の安全意識は少しずつ改善されているように見えるが、管理者側に対しては信頼できない」と述べたという。また、1月におきた京畿道議政府のアパート火災の被害者のひとりは「このような大惨事はまた起こるだろう」と語ったと報じた。

 記事は、体験者の話からもわかるように韓国国民の考えも「なんら変わりわない」と指摘したうえで、世論調査の結果として約85.8%が、「今後もセウォル号のような大惨事事故が再び起こる可能性がある」と回答したと報じた。

 続けて、この調査では、セウォル号の大惨事事故が起こる前後での韓国国内の安全水準を質問。「ほとんどかわらない」との回答が65.5%であったほか、「韓国社会において全体的に安全であるか」という質問の回答では44%が「安全ではない」と回答。さらに「国民の安全に対する意識は変わったか」という質問では63.5%が「意識は変わっていない」と回答したと報じた。

 記事は、韓国国民がこのように「安全ではない」と考えている理由として、安全に対する国民の意識が低いことと、政府がこの問題において政策的対応が追いついていないことを指摘した。

 また、今回の調査において韓国国民が最も心配している安全性の問題は、日常生活における危険であるということがわかったとし、その中でも「交通事故や火災などの危険」が48.5%と最も高く、続いて「性暴行などの犯罪被害」が23.9%、「建物や橋などの施設崩壊」が11.2%という回答結果であったと報じた。

 これに対し、延世大学のキム・ホギ社会学科教授は「最近、江華島のキャンプ場で発生した火災事故など、セウォル号事故以降も同じような事故が繰り返され、国民の(安全に対する)不満が蓄積されている一方、政府は国家安全のための課題を提示はしたものの、国民に浸透していないため国民は不十分だと思っている」と述べたと報じた。

 この報道に対し韓国のネットユーザー達は「明日、セウォル号と同じような事故が起きても政府の対応は変わらないだろう」「大韓民国は恥を知らなければいけない」「この国は絶対に変わらない」などの反応を見せた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)