香港・フェニックステレビの東京駐在記者・李淼さんは3日、麻生太郎財務相の記者会見に出席して質問したさいに、同財務相からからかわれたエピソードについて中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で明かしたところ、多くのユーザーが注目した。

 李さんは「あなたには見えない舞台裏」としたうえで、「麻生氏は居丈高だ。私がきれいな発音で質問したのに、3度も繰り返させた。そして、フェニックステレビだと聞くと大声で笑い、質問には答えずにまず『日本には発言の自由がある。強制退去されることはない。本当にいい国だ』と中国のことをからかった。すると、日本人記者も麻生氏に続いて大笑いした。中国をけなす麻生氏、それを笑う日本の記者。これはいったいどういう状況だ。もう慣れたけど」とツイートした。

 このツイートに対して、微博ユーザーからは「日本の政治家は台湾と同様、眼光もモラルもない」、「麻生氏はあまりにも非礼」、「麻生氏のような政治家を見ると、日本の国運も推して知るべしだ」、「下品な日本のリーダー」、「日本人は表向きでは中国に対して友好的だ、と言うがそれは礼儀上のもの」などといった、同財務相の言動や、日本人の中国人に対する見方についての批判的なコメントが数多く寄せられた。

 しかし、すべてのユーザーが李さんに同情の目を向けたわけではない。批判とほぼ同じくらいの数のユーザーが「麻生氏は間違ったことを言ってない」との認識を示した。彼らからは「麻生よ、まず失礼だから笑うな。そしてさらに失礼だから本当のことを言うな。中国人は怒るぞ!」、「彼の言ったことは事実。中国に戻ってやってみろよ」、「事実なので反論する力もない」、「あなたに同情はするが、日本の記者があなたのように質問したら、さまざまな理由で非難されて日本に追い返されるのでは?」、「小日本は間違ったこと言ってないと思う。わが党の公式メディアよりはるかにいいと思う。ははは」といった意見や感想が出た。

 フェアでない環境のなかで取材せざるを得ない状況であることを紹介し、訴えようとしたところが、必ずしも同情を得られなかったというのはいささか皮肉な話だ。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)