中国のインターネットで3月ごろから「人類はもはや日本人を阻止することができない!」などの文句を並べるページが目立つようになった。青森県南津軽郡田舎館村(いなかだてむら)で始まったとされる「田んぼアート」の話題だ。日本人のアイデアと徹底ぶりに「度胆を抜かれた」様子が伝わってくる。

 「田んぼアート」の紹介ページは「1990年代に田舎館村で始まった」、「同村では経済を活性化させ村民の収入を向上させようとしていた」、「彼らも(田んぼアートが)これほど効果を奏するとは思っていなかった。村を訪れる人は現在、毎年20万人以上」、「観光業を“植え付け”た。大企業が絵の中に広告を入れることを求めることもある」などの情報を伝えている。

 田んぼアートの原理については、「現代米と古代米の色の違いを利用」と紹介されている、絵の種類についても、「古い日本の武将、モナリザ、ナポレオン、さらにドラえもんなどアニメまでも」といった紹介だ。「最初は農民のおじさんたちはヒマで仕方ないのかと思った……でも、こういう風に農業でアイデアを出すって、魅力的だよね!」と感想を添えたユーザーもいる。

 実はこの「田んぼアート」、中国でも最近になり初めて紹介されたわけではない。2011年にもかなり多くのネット民が紹介し、ニュースにもなった。今年(2015年)3月になり誰かが再び紹介したところ、他のネット民も改めて飛びついたと思われる。

 中国人が多く利用するインターネット百科事典の「百度百科」も「田んぼアート」を「日本稲田画」と訳して紹介した。

 中国では日本人について、「1人ひとりは個性に乏しいのに、時として考えられない発想をしめす」とのイメージを持つ場合が多い。「アート」については2014年、京都工芸繊維大学で守衛を務める才本治さん(78歳、当時)がイチョウの落ち葉で描いたハートマークなどの図形は文字の「落ち葉のアート」が注目を集めた。

 中国人が使った「人類はもはや、日本人を阻止できない!」の言い方は、日本人のすることへの驚きと敬意を示したものと理解することができる。(編集担当:如月隼人)(写真は田んぼアートを紹介する「百度百科」の頁キャプチャー)