中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で85万人のフォロワーを持つ、農業にかんする情報交流サイト・農享網のCEOというアカウント名・農業追夢者さんは1日、日本の農村風景における都市化について紹介するツイートを掲載した。

 ツイートは、「日本の農村も都市化に取り組んでいる。しかし土地収用や強制移住ではなくて、企業を農村に呼び込み副産物で経済を発展させている。そして、文化や自然を守っている」と紹介。そのうえで「われわれは、行き過ぎていないか?」と問いかけた。

 ツイートには、日本の農村風景を写した写真が7枚掲載されており、そこには田畑の周囲に建つ立派な戸建て住宅の集落、整備された道路などが見て取れる。

 このツイートに対して、微博ユーザーからは「素晴らしい農村だ!」、「実に美しい」といった称賛コメントが複数寄せられた。しかし、多くのユーザーは日本の状況への評価ではなく、自国の農村についての意見や批判を残している。

 「われわれの農村の都市化は土地の囲い込みであり、開発業者の為のもの」、「新農村建設は土地の流失とともに、建物バブルと成金農民を生んだ」、「都市化はどんどん尻すぼみになっていくうえ、当初の意義からずれていってしまった」といった意見が見られ、「中国の官僚の考え方に問題がある」とするユーザーもいた。

 一方で、「他人の芝生ばかり見るな! 中国の国情が中国の発展モデルを決めるのだ」、「良いものを参考にするのは正しいことだが、やはり実情に基づいて政策を決めなければ」と、日本をはじめとする外国の方式をそのまま当てはめることは無意味とする意見も出た。しかし、中には「何を言っても、もう手遅れって感じがする」という感想もあった。

 国情や社会体制が異なれば、他人のものや行動は参考にできてもそっくりそのまま移植するのは不可能だ。最終的には、自分たちがどうしたいかを考えて行動するしかない。中央政府や党中央の農村発展ビジョンと地方レベルのビジョン、そして一般の国民が持つビジョンは果たしてどの程度一致しているのだろうか。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)