台湾・台北市警察は30日、台北市内で中国大陸から来たスリ集団4人を逮捕したと発表した。4人は同市にある名刹の龍山寺で、日本人観光客のバッグなどを狙ってスリ行為を繰り返していたという。台湾メディアの東森新聞は「日本人観光客は台湾の美しい寺院を鑑賞していた」などと紹介。スリ集団に対する怒りを示した。

 スリを直接実行したのは3人で、日本人観光客が露天で買い物をする際に、うち1人が後ろからバッグに手を入れて現金やクレジットカードを盗んだ。2人は周囲を見張る役だったという。

 残る1人は日本語ができた上に、偽の日本国旅券を所持していた。クレジットカードを盗んだ場合には、日本語のできる1人が日本人になりすまし、百貨店などで宝飾品やバッグを購入し、転売して現金化したとみられている。

 30日正午ごろに被害届があったため、警察は午前中に撮影して監視カメラ映像を調べて、犯行を確認した。

 警察は容疑者を、中国大陸から来て、27日から台北市内の宿泊施設に滞在している4人組と断定。同宿泊施設を張り込み、30日午後4時40分ごろ、宿泊施設に戻って来た4人を逮捕した。

 4人は広西チワン族自治区チワン族自治区の出身で、「ビジネス目的の個人旅行」と申請して24日に台湾に入境した。

 4人は29日と30日に、盗んだクレジットカードを利用して宝飾品などを買ったとされる。警察は余罪を追及している。

 台北の警察当局は同件について、「役割分担もはっきりしていた」と、犯行に手慣れていたと説明。「観光客の台北に対するイメージを大きく損ねる」と非難し、警戒を強化すると表明した。

 台湾メディアの東森新聞は「日本人観光客は台湾の美しい寺院を鑑賞していた」と、台湾を訪れた人には旅行を楽しんでもらうのが「本来の姿」であるとの考えを示し、容疑者に対して「今さらどんなに後悔しても、自分の貪欲さのむくいだ。刑事責任を負え」と怒りを示した。(編集担当:如月隼人)(写真は東森新聞が配信した記事頁キャプチャー)