日本国政府がステルス戦闘機「F-3」の開発を進める方針を固めたことで、中国でも同機に対する関心が高まっている。人民日報系メディアの環球網は26日付で、「(日本の)一部の技術は米国の先を行く」と評する記事を発表した。ただし同記事は、エンジン開発では日本国内にある見方以上に難航するのではないかと論じた。

 F-3に搭載するエンジンは推力15トン級で、IHIと防衛省技術研究本部が2018年度の試作エンジン完成を目指して開発を進める予定だ。推力15トン級の戦闘機用エンジンを製造する技術を持っているのは世界的に見てもごく一部の企業しかない。

 日本では同エンジンについて「開発に目途」と報じられたが、海軍情報化専門家委員会の尹卓主任は「日本のメディアは楽観的すぎるのではないか。日本の軍事工業の開発能力は優秀で、航空機装備でも経験を重ねてきたが、戦闘機全体を開発した経験はない」、「日本が独自に15トン級のエンジンを開発できるかどうかは疑問に思う。米国の技術を多く導入するだろう」などの見方を示した。

 中国国防大学の李莉准教授も「F-3の開発で、エンジンがボトルネックになるだろう」、「一般的な研究開発のステップからして、それほど速く開発できるとは思えない」との見方を示した。

 ただし、李准教授は日本の技術力について高く評価。レーダー素材など米国の先を行く分野も複数あり、日本の方が進んでいる分野について「米国は手を出さず、日本にまかせている」と指摘。その理由として「米国は日本が、新たな道を探し出すことを期待している」との考えを示した。

 李准教授は、米国の思惑について「(日米の)双方が新たな技術を得て共有すれば、双方にとって有利になるからだ」と説明した。(編集担当:如月隼人)(写真は国際在線が報じたF-3関連記事の頁キャプチャー。三菱重工業などが開発中のATD-X(先進技術実証機)の画像を用いている)