中国の大手ポータルサイト「新浪網」の軍事特集ページ「新浪軍事」はこのほど、中国093G型原子力潜水艦を「多目標攻撃能力は西側の80年代水準に相当するようになった」、「米空母戦闘群にとって、絶対に対決したくない『空母キラー』になった」などと紹介した。093G型原潜は、西側で「Shang(商級)」と呼ばれる093型原潜の改良タイプで、2015年2月までに就役したとの報道がある。「G」は中国語の「改(gai)」によるものとされる。

 「新浪軍事」は、「中国の初期の原子力潜水艦は問題が大きかった」と紹介。理由として、工業力の基盤が薄弱で、研究開発の蓄積も乏しかった。中国の原子力潜水艦は「速度も遅く、騒音も大きく、米国やフランスなど先進国家(の原潜)とは大きな差があった」と論じた。

 1980年代には、経済政策優先のために原潜の研究開発のような大規模プロジェクトへの資金投入が難しくなったと紹介。研究が本格的に再開したのは1990年代末で、中国の原潜と先進国の原潜の“距離”は「さらに拡大する傾向があった」と論じた。

 文章は、中国の潜水艦が「世界との距離」を縮めはじめたのは「過去数年間のこと」と紹介。ただし、米国の原潜が備えているような原子炉の搭載などはできなかったと認めた。

 06年末に就役したとみられる093型については、形状に涙滴型を採用と紹介。米国もスキップジャック級原潜に涙滴型を採用して以来、大きな変化がなく、攻撃型原潜には涙滴型を前後に延長した葉巻型の形状を踏襲していると指摘。「したがって093G型も葉巻型を採用した。国外の原潜のラインナップと船型は基本的に同じレベルになった」と論じた。

 093G型における改良点としては、舵部分の形状を変え、水中での機動性や速度、騒音を大いに減少させたと紹介。また、対艦ミサイルのYJ-18(鷹撃-18)を搭載できるようになったとみられると指摘し、時おり紹介されてきた同艦の簡単な船内見取り図から判断して「中国の潜水艦はすでに、装備の自動化を向上させ、情報化能力の高い潜水艦用の指揮システムを装備するようになった」と論じた。

 文章は、「少なく見積もっても、改良型の093の多目標攻撃能力は西側原潜の80年代末の水準と同等になったはずだ」と主張した。

 さらに093G型原潜の就役は「わが国の原潜性能が遅れているという状況を変化させた。世界の先進的な原潜との性能の差は縮まった」と論じ、射程距離300キロメートルの対艦ミサイルを装備していることから、「ミサイルを複数同時に発射して、目標を攻撃することができる。遠距離になる爆撃機と水上艦との共同作戦で、対空母攻撃も実施できる」と主張。

 さらに「この意味で、(093G型原潜は)わが南海(南シナ海の中国側呼称)や東海(東シナ海の中国側呼称)をしばしば侵犯する米国の空母戦闘群にとって、絶対に対決したくない『空母キラー』になった。しかも093G型は、遠距離巡航ミサイルにより、敵側の国土も攻撃できる」との考えを示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)