中国メディアの環球網は15日、日本メディアの報道を引用し、円安と日韓関係の悪化を背景に、韓国を訪れる日本人観光客の数が減少していると伝え、日韓国交正常化50周年を機に日韓両国の観光交流を拡大すべく、関係者がソウル市内で会合を行ったと報じた。

 記事は、韓国政府の統計を引用し、2014年に韓国を訪れた日本人観光客の数は228万人にとどまり、前年比17%減になったと紹介。特に卒業旅行や短期の観光で訪韓する日本人が減少したと紹介した。

 さらに、韓国の安東市を訪れる観光客数が前年に比べて半分近くまで減少したと伝え、安東市の旅行関係者による「一刻も早く日本人観光客に戻って来てもらいたい」と切実な声を紹介した。

 会合では韓国を訪れる日本人観光客の減少をいかに食い止めるかについて議論が交わされたと伝え、今後は日本人に人気の韓国B級グルメの投票といったイベントを行いつつ、日本人観光客の誘致に力を入れる計画であることを紹介した。

 一方、中国メディアの澎湃新聞が韓国の中央日報を引用して報じたところによれば、中国人観光客による韓国旅行は好調を保っており、14年に韓国を訪れた中国人観光客は612万7000人に達し、韓国に18兆6000億ウォン(約2兆円)もの経済効果をもたらしたという。これは韓国自動車メーカーである現代自動車の「ソナタ」で表した場合、1台あたりの価格を2万4284ドル(約287万円)として、69万台分の輸出に相当する額だ。

 韓国を訪れた日本人観光客が減少している背景に日韓関係の悪化や円安がある以上、日本人観光客が増加基調に戻るためには日韓関係の改善や円安の一服などが必要と考えられるが、果たして日韓関係の改善はあるのか、注目が集まる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Sean Pavone/123RF.COM)