中国の地方紙、蘇州日報は17日、「スマートフォンは何をもたらしたか」とし、“スマートフォン文化”をネガティブにとらえて論じた文章を掲載した。文章の中には、紙媒体メディアの「恨み節」と思わせる批判も垣間見えた。

 記事は、今やバスや地下鉄、渋滞の車の中、さらには入院中のベットの上でもスマートフォンを手放す時間がないと紹介。20年ほど前に「インターネットが生活を変える」と言われていたものが、今や「スマホが生活を変える」に置き変わったとした。

 また、スマホは既存のポータルサイトによる繁栄に底があることを露呈させるとともに、既存のニュースメディアや出版物からコンテンツや読者を奪ったとも評価。厳粛かつ格調高い文字を画面の外に追いやり、利便性や目新しさを求める多くの読者がくだらない情報の消費者、情報プラットフォームの忠実な扶養者になったと論じた。さらに「脳みそのない人間」がすでにSFの世界にとどまらず、われわれの身辺を取り巻く現実になっているとまで断じた。

 記事は「スマホ利用者はみんなこのような話を認めようとはしないだろう」としたうえで、スマホの普及がもたらすさらなる弊害として、身体へのリスクについても取り上げた。スマホは「脳腫瘍、精神の散漫、手の関節障害、睡眠の質低下、骨粗しょう症、白血病、皮膚病……などを引き起こす」ということが「ますます常識となっている」とした。
 
 さらに、「スマホ依存症」の人びとが思い込んでいる「自由な思考方式」というのは、実際は設定された情報が送り届けられているにすぎず、知識構造のアンバランス、有効な情報判断能力の欠如をを示すものなのであるとも論じた。

 記事は最後に、国外でスマホに代わるプロジェクター機能搭載のブレスレットが開発されたとの情報を紹介。腕をスクリーンにして画面を投影するこの製品に対して「いったいどれほど電磁波のリスクがあるのか。スマホが自分の腕に代わるというのは、人類にとっていったい進歩なのか、退化なのか」という疑問を呈して文章を締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)