2011年ごろから、中国はチベット高原での投入を念頭に、軽戦車を開発中との見方が出ていた。鉄道輸送中と見られる戦車が写真に収められ、インターネットに投稿されたこともある。泉州晩報は13日付で、新式の軽戦車を「高原猛虎」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、戦車の車体底部の形状などから、液圧サスペンション方式を採用との見方を示した。同方式は山岳部など荒れた土地での機動性を高める方式という。記事は、領内に山間部が多い韓国や日本が配備している戦車でも採用されている方式と紹介した。

 主砲については、中国の戦車では125ミリ滑腔砲、120ミリ滑腔砲、105ミリライフル砲が採用されていると紹介し、同戦車では105ミリライフル砲が用いられるとの見方を示した。

 軽戦車は敵の重戦車と対抗するためではなく、その他の機動力や固定施設、さらに歩兵を主な目標とする。そのため、105ミリライフル砲で十分という。記事はさらに、同軽戦車には複合付加装甲の取り付けフックと見られる装置があると指摘した。

 中国とインドが争っている国境は、西部のカシミール・アクサイチン地方と、東部のアルナーチャル・プラデーシュ地方だ。中国軍は中印国境の西部地区には「96A式」戦車を、東部地区には「62式」軽戦車を配備している。

 96A式は1996年に制式採用された96式戦車を改良したものだ。96式は第2世代戦車に属するが、その後に開発された第3世代の99式戦車の一部技術を改めて採用したという。火力や防御力では申し分ないが、機動力には問題があり、とりわけ山間部における機動力には「深刻な不足」があるという。

 東部地区に配備される62式軽戦車は、重量21トンでチベットや内モンゴル、華南地区といった山岳地域や低地など道路条件の悪い地域での運用に評価がある。しかし、「62式戦車は1959年に制式採用した59式戦車をスケールダウンしたもの」、「中国の59式戦車とは、ソ連が1946年に完成させたT-54を、中国国内でライセンス生産したもの」、「T-54は、ソ連が第二次世界大戦中に開発したT-44の発展型」だ。

 つまり、中国の62式軽戦車は、“家系図をたどれば第二次世界大戦中の兵器にまでたどりつく由緒正しさ”をそなえていることになる。あまりにも旧式ということで、現場の部隊からも新型の戦車を求める強い要求が出ているという。(編集担当:如月隼人)(写真は泉州晩報電子版に掲載された同記事のキャプチャー)