中国メディア「環球網」は6日、中国が2015年にも進水させるとされる、新鋭の055型ミサイル護衛艦について「世界が騒然」としている様子を示す記事を配信した。同記事は一方で、「外国で騒がれるほどの突出した性能ではない」などとする、自国の専門家の指摘を紹介した。

 055型ミサイル駆逐艦は全長183メートルで船幅は22メートル、標準排水量は1万2000トンで、情報化やステルス性能を向上させ「第4世代に属する」とされる。

 環球網は米国、ドイツ、ロシア、台湾、米国など世界各地のメディアの取り上げ方を紹介「米イージス艦に匹敵。あるいはそれ以上」、「中国は、大規模な海の戦闘について、準備を大きく邁進させた」、「ステルス性を持つ米国のDDG-1000(ズムウォルト級)ミサイル駆逐艦に次ぐ、世界最大の駆逐艦。中国の船舶技術と船舶工業能力の最高水準を示している」、「中国が世界の軍事バランスを変更する5つの“殺し道具”のひとつ」などの記事を並べた。

 しかし環球網によると、ある軍事専門家は「時代を超えるほどの先進性は、取り立ててないだろう」と評したという。現役の052級駆逐艦と比べ、電子システムや武装は向上するだろうが「戦争のゲームのルールを変えるほどの役割をはたすことはない」との考えだ。

 同専門家は、「外国のメディアは、中国の新たな武器について騒ぎ出す場合が多い」と指摘。現在、多くのメディアが注目するのは055型の大きさだが、実際には米国が80年代に就役させたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦と同程度の大きさであり、電子装備の面で(055型は)はやや向上しているが、搭載する武器のレベルは米国の最新式のものとでは「比較にならない」程度にとどまっているという。

 同専門家はさらに、中国の武器の水準は全体的に「加速しつつはあるが、(世界最先端の武器の水準に)いまだに追いつこうとしている状態」、「距離はまだ、相当に大きい」と説明。20年前と比べれば、「世界最先端との距離はやや縮まった」だけだが、「一部の西側メディアは、そのことに適応できないのだろう」との見方を示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)