中国安徽省で先月、小学校の敷地内で勝手に野菜を栽培していた住民が、敷地に除草剤を撒いた小学校の校長に襲い掛かるトラブルが発生した。現地メディア・新安晩報が3日伝えた。

 同省宿州市蕭県にある黄月店小学校では、2010年ごろから敷地内で住民たちが勝手に野菜を栽培していた。学校側は何度も農民に警告したり、警察に通報したりしてきたものの農民は栽培を止めようとしなかったという。

 11月14日、たまりかねた校長が、敷地内で栽培されていた小麦に除草剤を散布して枯死させた。するとその日の午後、住民たちは校舎に侵入して、授業を行っていた校長を呼び、暴言を浴びせかけた。

 農具を持って襲い掛かろうとする住民たちから逃げる校長だったが、執拗に追いかけてくる住民たちから逃れられないと判断。とっさに、教室で勉強していた児童たちに対して外に出るよう呼びかけた。校長によると、「彼らは子どもたちには手を出さないだろうと思った」とのことだ。

 子どもたちの効果か、結局乱闘には至らなかったようで、学校と住民のあいだで示談が成立したとのことだ。

 このニュースを知った中国版ツイッター・微博のユーザーの多くは、児童らに危害を受けるリスクを与えた校長の対応が誤りだったと指摘。同時に、勝手に学校の中で野菜を栽培する住民のモラルに対する非難も見られた。

 また、なかには「中国でもっとも厄介なのは汚職役人ではなく、農民だ」という感想も。いくら都市部が発展して金持ちが増えたとしても、農村や農民の問題への対応をしなければ国の安泰は望めない、ということを再認識させる意見と言えそうだ。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)