腐敗/汚職に対して取り組む非政府組織のトランスペアレンシー・インターナショナル(本部・独ベルリン)は3日、世界各国/各地の腐敗を数値化した「2014年版清潔度指数(腐敗認認知指数)」を発表した。中国当局は2012年秋から、腐敗撲滅運動を進めているが、ランクは2013年の80位から14年は100位と、大幅に後退した。中国政府・外交部の華春瑩報道官は「事実に合致していない」と述べた。

 2014年版同ランキングは、デンマーク(92ポイント)を世界で最も清潔な国と認定した。以下、ニュージーランド(91ポイント)、フィンランド(89ポイント)、スウェーデン(87ポイント)、ノルウェー(86ポイント)と続いた。

 中国は2013年に40ポイントを獲得して「清潔指数」ランキングが80位だったが、2014年版では36ポイントと清潔指数が低下し、順位も世界第100位と大幅に後退した。

 外交部の華春瑩報道官は同結果について、「中国が反腐敗運動で、世界が目をみはる成果を達成している現実と、完全に相反しており、ひどく間違っている」、「中国の反腐敗により顕著な成果を上げているというのは、人民群衆の公正な評価によるものだ。国際的な“清潔度指数”によるものではない。トランスペアレンシー・インターナショナルは国際的に一定の影響力を持つ組織だ。“清潔度指数”の客観性や公平さを真面目に見直すべきだ」と述べた。

 BBCによると、トランスペアレンシー・インターナショナルのアジア太平洋地域責任者のスリラク・プリパト氏は、中国のランクダウンについて「(中国が今後)挑戦せねばならない問題を明確に示している」と説明。

 同氏は「情報の透明度、政府に対する問責、報道の自由、公民社会がみな欠乏している状況では、上から下までを挙げての反腐敗の効力が、どの程度のものかということだ」と述べた。

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 14年版同ランキングで、米国は74ポイントで第17位、英国は78ポイントで14位、フランスは69ポイントで26位、ロシアは27ポイントで136位だった。

 日本は76ポイントで15位、香港は74ポイントで17位、台湾は61ポイントで35位だった。中国(大陸部)の第100位(36ポイント)は中華圏の中で最も低かった。

 アジアでランクが最も高かったのはシンガポール(7位、84ポイント)だった。

 北朝鮮は8ポイントで、ソマリアと並んで世界最低の174位だった。

 社会主義陣営はかつて、「腐敗現象はすべてがカネで決まる資本主義体制に特有の現象」などと主張したが、同ランキングを見る限り、事実は逆だ。スリラク・プリパト氏の言を借りれば、経済では資本主義、政治では民主主義を育てた国は、「情報の透明度、政府に対する問責(政権交代のシステム)、報道の自由」などを育ててきたことで、腐敗現象を抑制しているということになる。

 北欧など高度な福祉制度を充実させた国では、「清潔度」はさらに高まっている。(編集担当:如月隼人)