夜もずいぶん更けていた。福建大学の女子学生寮だ。学生らは、寝る準備を始めていた。と、部屋の片隅で「バン!」という音がした。異臭がただよった。見ると、ベッドの脇に置いていた保温カップのふたが吹き飛んでいた。二段式ベッドの上段の板の下側に、やや黄身を帯びた白いどろどろとした液体がこびりついていた。飛沫があたりに飛び散っていた。バナナミルクという濃いヨーグルト状の食品と分かった。中国新聞社などが報じた。

 女子学生1人が数時間前、バナナミルクを飲もうと思い保温カップに入れた。特に温めたわけではない。カップのふたを閉めて、そのまま忘れてしまった。ルームメイトの1人が、簡易投稿サイトの微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で、「どういうことなのか、分かる方はいらっしゃいませんか?」と書いたことで、注目を集めた。

 バナナミルク爆発と同時に、室内には酸っぱいような臭いが立ち込めたという。微博ユーザーの多くは「密閉された保温カップの中で細菌が繁殖してガスが発生。圧力が高まったのでカップのふたを吹き飛ばして爆発したのでは」と書き込んだ。

 しかし福建大学化学化工学院の邱彬教授は「果汁入り飲料で細菌が大量に増殖するのは一般に、(開封後)24時間程度が経過してからだ」、「容器からカップに移して数時間後の爆発ということであり、温めて(細菌が繁殖しやすい温度にして)いたわけでもない。そのため、細菌が増えたことが爆発の原因になったとは認めにくい」と述べた。

 微博への投稿が事実なら、バナナミルクは上方向に1メートル程度は噴出してベッドの板に付着したことになる。カップそのものは変形しなかったというが、内部の圧力が相当に高まっていたのは確実だ。確認はできないが、元の容器から出す前の段階で、バナナミルク内部で大量の細菌が発生した可能性も否定できない。

 インターネットメディア各社が、「バナナミルク爆発」の記事を配信した。関連記事として、遼寧省大連市内で9月17日未明に果汁入り飲料の容器が爆発したことを紹介したメディアもある。食品業界向け専門サイトの中国食品科技網などは「食べ物が爆弾になった」などの見出しで報じた。

 同爆発でけが人の発生は伝えられていない。

 写真は中国新聞社が同爆発を報じたページ。(編集担当:如月隼人)