台湾海軍初の「ステルス高速砲艦」となる「沱江」が27日、初めての性能試験を始めた。年内に性能を確認し、海軍に引き渡される予定。台湾海軍は同艦に「秘匿性」、「高速性」、「大火力」を求めたとされる。台湾海軍は同シリーズの艦を8-12隻建造・配備する考えだ。台湾では「沱江」の開発は、中国に対する「空母キラー」とすることが念頭との見方が出た。一方で、米軍事情報メディアは「沿岸防衛の強化」を目的とした。

 環球網、中新網など中国のネットメディアは、台湾での発表や報道をもとに、「沱江」の性能試験開始を報じた。同艦の開発目的は特に紹介しておらず、政治的な論評もない。写真付きで、台湾南部の龍徳造船所から出港し、エンジンの最高出力テストなどを行うと紹介した。

 台湾メディアの中央社は、「沱江」について「台湾が自ら設計した初のミサイルからのステルス性を持つ砲艦」、「快速さを併せ持ち、台湾の海の防衛における作戦効率全体を引き上げ、国軍の海戦能力を強化する」と報じた。

 中央社によると、「沱江」は全長は60.4メートルで、幅は14メートル。最高速度は38ノット(約時速71キロメートル)。満載時排水量は502トン。航続距離は2000海里(3704キロメートル)。乗組員は41人。

 建造費は22億台湾ドル(約78億3000万円)で、さらに対艦ミサイルの雄風3を搭載するとされる。

 軍側は、予算が確保できれば、「沱江」シリーズの艦を8-12隻配備したいとの考えという。

 台湾軍は「沱江」シリーズの開発・建造・配備を「迅海計画」と位置づけている。中国海軍の特徴である「膨大な量」に対し、「秘匿性」、「高速性」、「大火力」でバランスを維持するためと説明した。

 台湾では、「沱江」シリーズが中国海軍に対する「空母キラー」として開発されたとの見方も出た。米国の軍事専門メディアは、台湾沿岸の防衛が念頭との見方を示した。(編集担当:如月隼人)