王さん一家は、居間でテレビを見ていた。とつぜん、台所で「バン!」という大きな音が響いた。家族が驚いて駆けつけると、室内に「酸っぱい匂い」が充満していた。調理台の上に、割れた酢の瓶が倒れていた。上の方にある調味料入れの棚に置いていたものだった。あたりには、酢のしずくが飛び散っていた。棚からも、酢がしたたり落ちていた。羊城晩報などが報じた。

 酢は健康によい。中国人もよく知っている。中国では黒酢を用いることが一般的だが、王さんの家では5年ものの熟成酢を使っていた。高級酢の産地として知られる山西省の酢だ。

 瓶は未開封だった。9月末に、近くのスーパーで買ってきたものだ。王さんによると「今までずっと使ってきた品です。これまで爆発したことはなかったんですけどねえ」という。

 製造者である山西四眼醸造実業の従業員のひとりは、「最近になり何度か、酢が爆発したとのクレームがありました」と認めた。主に8月に製造した酢という。同従業員によると「山西省の他のブランドの酢も、最近数カ月、爆発してます」という。

 爆発の原因としては「夏の暑さのために、瓶内で再び発酵しはじめた可能性があります。瓶の強度が不足していたのかもしれません」と説明。その上で「普通なら、酢は気体を発生させない」ので瓶内部の圧力が高まることはないと主張した。ただし念のために9月からは新しい瓶を使うことにしたという。

 同話題が広まると、インターネットでは「口当たりをよくするために、糖分を添加したのではないか。糖が発酵すると気体が発生して瓶内の圧力が高まる」などの意見が出た。

 山西四眼醸造実業の従業員は「今のところ、酢の爆発と糖分の関係は、調べているところです」と説明。ただし「私どもは糖分を添加していません。私どもの酢は、すべて(澱粉質からの)醸造で作っています。ただし、醸造の過程では糖分が発生します」と述べた。同社は自社製品の酢を行政当局の品質検査部門に提供しているので、やがて詳細な分析結果が出るはずという。(編集担当:如月隼人)