「ベランダが爆発しました。燃えています」――。北京市消防119番指揮センターに16日、午後8時1分、通報が入った。ただちに消防隊が現場の海淀区河湾小区13号の集合住宅に向った。

 幸いなことに、火はすでに消えていた。しかし、現場は相当に混乱している。中国の集合住宅のベランダは通常、建物外側にガラス壁やガラス窓を取りつける。密閉された空間になるが、必要に応じて窓を開けて換気する。ベランダには雨が入り込まないので、いろいろな物を置いている家も多い。

そのベランダのガラス壁が枠ごと吹き飛んだ。頭上ではアルミ製の天井板がはずれて、ばらばらになって垂れ下がった。

 住人によると、いきなり「ドン!」という音がして、「ベランダが爆発」したという。見ると、ベランダに置いたものが燃えあがっていた。火はそれほど大きくなく、消防が到着する前に消し止めることができた。

 爆発が発生するしばらく前、住人はもぐさを使って「灸」をしていた。中国では、自分で「灸」をする人が珍しくない。成型して乾燥したもぐさや、自分に簡単に「灸をすえられる」道具も家庭向けに販売されている。

 住人は、使い終わったもぐさの燃えがらを、「火は消えた」と思ってベランダに捨てた。残っていた火が、ベランダに置いていた乾燥もぐさの箱に燃え移り、さらに周囲のものに移った。ベランダは密閉状態だったので、熱せられた空気が膨張して、ガラス壁などを吹き飛ばしたと分かった。

 北京市警察が同件を微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で紹介し、市民に安全の確保を呼びかけた。

 同爆発で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)