旧暦8月15日。人々が中秋の名月を愛でる晩だ。澄みわたった秋の夜空、月の姿は冴えに冴える。名月を存分に楽しみ、家族団欒(だんらん)のひとときを過ごし、満ち足りた思いで床に就く。心安らかに眠りにおちる。日付はやがて、明日になろうとしている。いや、日付はもう変わっただろうか――。「ドカン! ドン!!」。轟音(ごうおん)がこだまする。ゆかが揺れる。家族全員が叩き起こされる。音がしたキッチンに駆けつける。冷蔵庫の爆・・・・

続きを読む