中国はブラジル、ペルーと共同で、南米大陸を横断して太平洋沿岸と大西洋沿岸を結ぶ鉄道を建設する。ペルーを訪問した習近平国家主席が訪問先のブラジル・ブラジリアでペルーのオジャンタ・ウマラ大統領と会談した際、作業を進めることが確認された。中国新聞社が報じた。

 習主席は、中国、ペルー、ブラジルの3カ国の代表からなる作業チームを発足させ、建設計画や建設作業、運営などの具体的な方策を決めていくなどと述べ、ペルーやブラジルとの意思の疎通をしていくと述べた。

 ウマラ大統領は、大陸横断鉄道が築かれれば、関連3カ国の人々に幸福がもたらせるなどと期待を示した。ウマラ大統領は中国との政治的信頼を深め、エネルギー、鉱業、水力発電、インフラ建設の分野などで協力関係を強め、貿易と投資、人文と教育の交流を強化したいと述べた。これまで以上の多くのペルーの若者に中国語を学ばせるという。

 ペルーは南米大陸東部の国で太平洋に接している。ブラジルは大西洋岸から内陸部まで大きく広がる国で、ペルーと国境を接している。ペルー海岸からブラジル国境までは約500キロメートル、同国共から大西洋までは3000キロメートル近くある。南米大陸横断鉄道を建設するとすれば、路線はブラジル国内に広がる、アマゾン川水系の周囲に広がる世界最大の密林を切り開くことになると考えられる。

 南米では鉄道が発達しておらず、現在も大陸横断鉄道として機能している路線はない。

 習近平主席はブラジルのフォルタレーザで15日に始まった新興5カ国(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)によるBRICS首脳会議出席などのため、南米4カ国を訪問中だ。

 習主席の南米訪問では、14-17日にはブラジルで、18-20日にはアルゼンチンで、20-21日にはベネズエラで、21-23日にはキューバでの活動が予定されている。周辺国から習主席の滞在先に出向く周辺国の要人も多く、習主席は少なくとも8カ国の指導者と会談するという。(編集担当:如月隼人)