中国国営通信・新華社系の新華毎日電訊は6日、「安重根が伊藤博文を殺害したことは、中韓両国の心に深く刻み込まれている」と論じる記事を掲載した。新華社系メディアが安重根を取り上げたのは、中国の習近平国家主席が訪問先の韓国で日本の歴史批判を展開したことと関係があると見られる。

 記事は、初代内閣総理大臣で初代韓国統監を務めた伊藤博文を殺害した安重根について「義士」と称し、「安重根記念館の入り口に掲げられた時計は、安重根義士が伊藤博文を殺害した時刻である9時30分を指している」と紹介。

 さらに記念館は伊藤博文が殺害された現場であるハルビン駅の当時の姿を再現していると伝え、事件発生の場所も詳しく示されていると紹介した。

 続けて、安重根記念館を訪れた韓国人大学生の声として、安重根について「とても凄い人」と称賛する一方、韓国人学生らが日本に対して「今の日本には過去に対する謝罪がない」と怒りを示したことを伝えた。

 記事は「中国と朝鮮半島の人びとは日本軍国主義による最大の被害者である」と主張し、中国は日本の侵略戦争によって3500万人が死傷したと主張。続けて朝鮮半島は日本によって36年間も統治によって奴隷化されたとし、残酷な圧政によって多くの死者が出たなどと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)