中国で議会に相当するのが人民代表大会だ。普通選挙ではなく、県の人民代表大会が市代表大会の議員を、市代表大会の議員が省代表大会の議員を選出していく。中国では、行政区画が下位から県、市、省となっているので、各議会が下から上に、議員を選挙していく方式だ。湖南省ではこのほど、現金1億1000元(18億500万円)が“乱れ飛ぶ”、大規模な選挙違反が行われていたことが発覚。これまでに県、市、省の議員749人が資格停止となった。中国新聞社が報じた。

 選挙違反があったのは、2012年12月から13年1月3日まで開催された、湖南省衡陽市人民代表大会。同大会には527人が出席し、差額選挙方式で省人民代表大会の議員を選出した。

 同選出で、現金1億1000元が“乱れ飛ぶ”、大規模な「票買い」が行われていたことが分かった。当選した省代表大会議員のうち56人が金銭で票を買っていた。金銭を受け取っていたのは市代表大会議員は518人と職員68人という。

 さらに下部の県代表大会でも関与した者がおり、議員の資格停止は計749人に達した。

 中国の選挙制度では、行政区画の上位に行くほど民意から乖離する恐れが大きくなることや、密室性が高まるとの問題がある。衡陽市における省代表大会では、「現金が乱れ飛ぶ密室内が腐敗臭で充満していた」ことになる。

 問題を発見したのは、共産党中央が派遣した監査チームだった。高級幹部にも、市政府プロジェクトへの介入や、家族のビジネスのために利便を図るなどの不正も発覚したという。(編集担当:如月隼人)