香港の英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国当局は前中央軍事委員会副主席(上将)・共産党政治局員の徐才厚氏を汚職の罪で起訴する準備を済ませた。徐氏は2004年から13年3月まで、軍内での序列は実質的に第4位だったとされる。中国大陸部で、徐氏起訴の話題は報じられていない。簡易版投稿サイトの新浪微博(シンラン・ウエイボー、中国版ツイッター)では「徐才厚」の語による検索が拒絶される。

 徐才厚氏は1943年、満州国奉天省(現:中華人民共和国遼寧省)で生まれた。解放軍入隊は1963年。軍内では主に「政治」関係の職に就いた。機関紙である解放軍報社の社長を務めたこともある。

 中国人民解放軍の指導部である中央軍事委員会委員に就任したのは1999年。総政治部主任などを経て、04年には同委副主席になった。委員会内の序列は胡錦濤主席、さらに郭伯雄、曹剛川の両副主席に次ぐ第4位だった(副主席は計3人)。

 2007年からも、胡錦濤主席と習近平、郭伯雄の両副主席に続く第4位だった。13年3月に引退した。現在、膀胱癌を患っているとの情報もある。

 中国では、解放軍総後勤部の谷俊山前副部長が3月31日、公金横領や職権乱用で起訴された。谷被告に対する取り調べは2012年2月に始まった。起訴までに1年以上の時間がかかったのは、「軍内の大物が関与しすぎていて、処理方法についての意見の調整が困難」であったことが理由との見方がある。

 徐才厚氏は、谷被告から3500万元以上を不正に受け取っていたとの見方がある。

 中国大陸部のメディアは、徐才厚氏起訴への動きを伝えていない。簡易版投稿サイトの新浪微博(シンラン・ウエイボー、中国版ツイッター)では「徐才厚」の語で検索しようとすると「関連する法律、法規、および政策にもとづき『徐才厚』による検索結果は示しません」と表示される。(編集担当:如月隼人)