中国山東省招遠市のマクドナルド店舗内で5月28日、客の女性が男女6人のグループに殴り殺される事件が起きた。警察は31日、6人が中国当局が「邪教」と認定する宗教集団「全能神」のメンバーだったと発表。

 2日付の新華社報道によれば、事件は宗教団体の勧誘をめぐるトラブルが原因だった。この事件をきっかけに中国メディアは国内のさまざまな「邪教」について報道。当局が今後、こうした組織に対する締め付けを厳しくする可能性もある。

 今回の事件を受けて、中国紙・青年時報は3日、「中国で認定されている14の邪教」と題してそれぞれの特徴を紹介。これによると、中国でこれまでに共産党中央や政府が認定した邪教は7組織、公安部が認定した邪教が7組織だ。メンバーが殺人事件を起こした「全能神」は14組織のうち、「呼喊派」と呼ばれる組織の地方幹部が設立したとされる。

 14組織で目立つのはキリスト教系の影響を受け、教祖が「自分は神だ」と主張している組織が多い点。韓国人や在米華人が設立したという組織もあり、海外に本部を置くもの、中国でも信者を増やしているとみられる海外の組織もある。世界基督教統一神霊協会(統一教会)も邪教に指定されたひとつだ。

 「全能神」は「中国各地に組織を持ち、信者は数百万人」と自称。新華社は2日、この団体が「強引な勧誘や引き留めで社会の弱者層を中心に広がり、活動は農村部が中心だったが、次第に都市部にも進出してきた」と報じた。(編集担当:古川弥生)(イメージ写真提供:123RF)