中国の習近平政権は「腐敗現象」の撲滅運動に力を入れているが、同運動の「主力部隊」となる共産党党中央紀律検査委員会(規律検査委員会(でも「腐敗」が多発している実態が明らかになりつつある。同委員会が「内輪」に対する摘発にも力を入れていること自体は健全な姿勢と評価することもできるが、「ミイラ取りのミイラ化現象」が明らかになっていけば、国民の不信感がさらに増大する可能性もある。中国新聞社などが報じた。

 中国では「腐敗」問題について、まず地方または中央の共産党紀律検査委員会が「調査」を初める。共産党には「党外追放」以上の処分をする権限はなく、同委員会が「全容をほぼ把握」と判断し、告発などと手続きをして、案件は国の機関である司法分野の扱いになる。いずれにせよ、党紀律検査委員会は不正摘発の「突破口」となる重要な組織だ。

 中国共産党中央紀律検査委員会は5月9日、同委員会第4紀検監察室の魏健主任を紀律違反・違法行為で取り調べていることを明らかにした。

 同委紀検監察室は中央政府財政関連部門や金融機関通じて規律違反・違法行為を調査する組織だ。魏健主任は、中央政府の幹部を監視する第2紀検監察室の主任を務めたこともある。

 同月19日には、中国共産党中央紀律検査委員会が同委副局級紀律検査員の曹立新監察専門委員を重大な紀律違反・違法行為の疑いで取り調べ中であることを明らかにした。

 曹委員はかつて北京市、天津市、河北省、山西省の指導層や中級幹部を監視する第6紀検監察室に所属していた。

 中国では2014年になってから、現職またはかつて紀律委員会に属していた者の同委在職時の不正摘発が4件続いた。(編集担当:如月隼人)