「ドーン!」という轟音(ごうおん)が、早朝の山村を揺るがした。村人は家を飛び出し、音の方向を眺めた。山の一角から、煙がもうもうと立ち上っていた。黒色火薬の生産工場の爆発だった。爆発を起こした建物敷地は、何もかもが吹き飛んで「更地状態」になっていた。工場経営者は、「吹き飛んでしまったので、原因はよく分からない。ただし、正常な爆発です」と説明した。瀟湘晨報が報じた。

 湖南省の省都、長沙市に属する県級瀏陽市郊外の静かな山村。花火などに使う黒色火薬を生産する〓順煙花材料廠。28日午前6時ごろだった。いきなり「ドーン!」という轟音(ごうおん)が鳴り響き、早朝の山村を揺るがした。村人らは驚いて家から飛び出した。遠くの山の一角から、煙がもうもうと立ち上っていた。(〓は「品」の「口」の代わりに「金」)

 工場経営者によると、工場では硝石、硫黄、木炭粉といった原料を混合し、最終的に粒状にしていた。最初は水分を多めに含ませているが最終的には乾燥させる。28日に爆発したのは、火薬を粒状に加工する作業棟のひとつだったという。

 工場経営者は「規則を順守して操業していた」と説明。事故発生時の被害を最小限に食い止めるため、火薬を粒上に加工する機械も1棟に1台しか設置していなかった。工場自体が人家から3キロメートル離れた場所だったので、周辺住民にも影響は出なかった。

 同工場は午前5時から午後3時までの時間帯に火薬を製造していた。1日の生産量は約2トンで、爆発事故発生の当日も過剰生産を行っていなかった。

 同工場では、30メートル離れた位置のコントロールルームで監視しながら操作する、安全確保のために自動化された設備で生産していた。

 工場経営者は、爆発を起こしてしまった棟が「吹き飛んでしまったので、原因はよく分からない。ただし、正常な爆発の範疇(はんちゅう)です」と説明した。今のところ、導入した自動化機械の故障で爆発した可能性が高いとみられている。

 同爆発で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)