韓国の旅客船セウォル号の沈没事故で、運航会社の実質的なオーナーとされる兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏の長女、ソムナ氏がフランス・パリで身柄を拘束された。兪氏や長男は逃亡しており、捜査当局は身柄確保に全力を挙げている。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国法務省は27日、フランスの警察が同日午後1時10分ごろ(現地時間)に長女のソムナ氏を検挙したと発表した。法務省はソムナ氏がパリに居住しているとの情報を掴み、フランスの司法当局に協力を依頼していた。

 ソナム氏はサンジェリゼ通り近くの高級アパートに住んでいた。家賃は日本円に換算すると約100万円ほどだという。ソナム氏はデザイン会社「モレアルデザイン」を経営しているが、兪氏の系列会社から実態のないコンサルティングの名目で80億ウォン近い金が流れており、捜査当局は背任、横領容疑で捜査している。

 モレアルデザインはセウォル号の増築工事で、兪氏の展示室や船主室のインテリアを請け負っていた。

 ソムナ氏は韓国に強制送還される見通しだが、ソムナ氏が犯罪人引渡の裁判を申し立てた場合は6か月から1年ほどかかる可能性があるという(編集担当:新川悠)