韓国の全羅南道長城の孝愛療養病院で火災が発生し、認知症を患っている高齢者など患者20人と看護補助者1人が死亡、7人が負傷する大惨事が発生した。複数の韓国メディアが報じた。

 28日午前0時30分ごろ孝愛病院別館2階で火災が発生し、当時別館には看護助手1名、70-80代の患者34人の計35人がいた。

 報道によれば、消防隊員が火災発生の4分後に出動、2分後に火災を鎮圧したものの、21人もの人々が死亡する惨事は防げなかった。

 消防関係者によると、入院患者の多くが認知症や脳卒中を患っている状態で、被害者の多くは避難できず、火災によって発生した有毒ガスにより窒息したとみられる。

 また、病状によって手が縛られていた患者もいたという。

 患者のほとんどが高齢であり、移動などが不便な点を考慮すると、病院側の安全対策が手薄だったという指摘も出ている。

 火災のニュースに対し、韓国のネット上では、1人で鎮火にあたり、命を失った看護補助士の死を悼み、称賛する声や、乗客を見捨てて逃げ出したセウォル号の船長と比較する声も多数上がっている。

 一方、警察と消防は、漏電などの電気的な要因のほか、他の原因があるか多角的に調査している。(編集担当:李信恵)