韓国政府は6月1日までのあいだ、中国漁船の越境操業に対する集中取り締まりを実施することを発表したほか、中国政府に対して越境操業問題で抗議を行ったことを明らかにした。先月韓国で発生した旅客船沈没事故の影響で、取り締まりが疎かになっているとの世論の指摘を受けてのものとみられる。中国メディア・環球網が14日報じた。

 記事は、韓国政府・海洋水産部が12日、同日から6月1日まで西部海域や済州島付近で中国漁船による越境操業の特別取締を実施することを発表したと伝えた。また、韓国メディアが伝えた内容として、韓国政府高官が13日、外交ルートを通じて中国側に対して不法操業に抗議を申し入れたことを明らかにしたとした。これに対して中国側は漁業者への教育、監督強化を行う意思を示したという。

 韓国メディアは数日前より、旅客船沈没事故によって海上警察の取り締まりが疎かになったことを指摘してきたが、今回の韓国政府の対応をうけて「中国は不法漁船を直ちに取り締まり、近隣諸国の国民から尊敬される経済大国となるべきだ」などといった論調が一部で見られるようになった。

 記事はまた、韓国漁業当局が取り締まり強化を印象付けるために12日と13日にそれぞれ中国漁船1隻をだ捕したと紹介。いずれも「操業日誌の記載不備」、「用具の登録制度不履行」などの理由によるだ捕で、領海侵犯などはなかったと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)