韓国の珍島(チンド)沖で旅客船「セウォル号」が沈没する事故が発生して以来、行方不明者の家族らは珍島の体育館で寝泊まりし、捜索の進展を待ち続けている。中国メディアの中国国際放送局は4月30日、韓国メディアの報道を引用し、行方不明者の家族らが寝泊まりしている体育館はプライバシーが保てず、東日本大震災で見られた日本の避難所とは比較のしようがなく「日本に完敗だ」と伝えた。

 報道によれば、行方不明者らの家族が待機している珍島の体育館は、24時間明かりがついており、睡眠をとるのも難しい状況だという。また、他人が寝ている姿が丸見えで、泣き叫ぶ声や携帯電話の音などが響き渡り、体育館の観客席にはメディアが常駐しているため、「ただでさえ事故でショックを受けているのに、あまりに開放的な場所であるためゆっくりと休むこともできない」と伝えた。

 また、珍島の体育館と大きな対比をなすのが「2011年の東日本大震災の時の避難所」だとし、震災当時に高校の体育館に設置された臨時の避難所は家族を1つの単位として、布で各スペースを区切り、プライバシーが確保できていたと紹介。記事は日本の避難所と珍島の体育館の写真を掲載、比較したうえで「日本の避難所は、生活の質と一時的な居住環境が珍島の体育館よりも優れていた」と高く評価した。

 報道によれば、行方不明者らの家族は韓国政府に対して、体育館の室内環境改善を求めて意見を提出し、韓国政府も4月22日に体育館内に仕切りを作ることを示したものの、4月30日時点では、何ら具体的な行動は取られていないという。(編集担当:村山健二)