日立グループは21日、中国広州市で建設中の地上530メートルの高層ビル「広州周大福金融中心」に、世界最高速となる分速1200メートル(時速72キロメートル)の超高速エレベーターを納入すると発表した。

 同エレベーターにはエレベーターの揺れを抑える装置が設置されており、快適な乗り心地を実現すると同時に、地上1階から95階までの昇降行程440メートルを約43秒で到達するという。高級複合施設となる同ビルは2016年に全面開業する予定だ。

 中国の簡易投稿サイト・微博で日立グループの超高速エレベーターに関する報道が伝えられると、中国人ネットユーザーからはなぜかエレベーターの速度を案じる声が多く寄せられた。

 例えば「中国人で高速エレベーターの実験をするんじゃないだろうな!?」、「日本の発明品をわれわれが先に使うのか? 俺たちは実験用のマウスというわけだな」などのコメントが多く寄せられ、日本の技術を信用していないようにも受け取れる。

 高所からエレベーターが落下するなどの事故が起きれば、大惨事になることは容易に想像ができよう。多くの人間を乗せて昇降するエレベーターには極めて高い安全性と信頼性が求められるからこそ、同ビルは日立グループのエレベーターを採用したと考えられる。

 だが、「ボイコットだ、ボイコット! エレベーターなんてそんなに速く昇降する必要はない!」、「日本製品を使うなんて何を考えているのだ」など、日立グループのエレベーターを採用することに反対の意見も多かった。

 結局のところ、「わが国はなぜ日本よりも良いものを作れないんだ?」というユーザーの意見のとおり、日立グループのエレベーターが採用されたのは、日本の技術や製品が優れているが故の結果であるものの、多くの中国人ネットユーザーにとっては認めがたい事実のようで、反発するコメントが大半を占めていた。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C)  feiyuwzhangjie/123RF.COM)