AFP通信は11日付で、世界最多の兵力を誇る中国は、艦艇や戦闘機、軍事費などにおいてライバルの日本を大きく上回るとする一方、アナリストの分析を引用したうえで、「人民解放軍の質は日本に及ばず、まして米国とは比較にならない」と論じた。中国メディア・環境網が14日付で報じた。

 記事は「中国政府が3月に公表した軍事費は前年に比べて二桁の伸びを示し、数字上では中国が優勢であるように見える。しかし、自衛隊が有する技術と隊員の訓練面では日本が優位にあり、さらに米国による保護がある」と論じた。

 報道によれば、中国を訪問したヘーゲル国防長官は人民解放軍幹部と会談した際、米国が日本を支持することを伝えると同時に、中国の軍事力拡大を批判した。

 中国側は「東シナ海の問題は日中の対立の核心となる問題であり、中国が妥協することはない」と発言したものの、アナリストは「偶発的もしくは意図的な衝突にかかわらず、中国の指導者たちは日本との軍事衝突は中国の利益にならないことを知っている」と指摘した。

 台湾政治大学の軍事専門家である丁樹範氏は、「中国の指導者たちはいかなる軍事行動においても慎重にならざるを得ない」とし、米国との安全保障条約がなくとも自衛隊は訓練度や設備、装備などの点で解放軍を上回っていると主張した。

 国際戦略研究所による報告書によれば、人民解放軍はほぼすべての領域において、数の上では自衛隊よりも優位にあった。例えば、解放軍の現役軍人は約230万人であるのに対し、自衛隊はわずか24万7150人にとどまる。また、戦闘機や戦車、潜水艦などの保有数も解放軍が圧倒的に上回る。2013年度の国防予算においても中国は1122億ドルだったのに対し、日本は510億ドルだった。

 同報告では、「中国経済の迅速な発展のもと、人民解放軍は現代化を進めている」とする一方、「人民解放軍の弱点は、実戦の経験や訓練、指揮・統制における経験不足だ」と指摘した。さらに、人民解放軍の軍隊としての質は、日本や韓国などに比べて劣っており「米国と比べればその差は歴然」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は「CNSPHOTO」提供、2014年3月15日撮影、中国人民解放軍の訓練の様子)