韓国・全羅北道群山市の大手調味料製造会社が3日、市内の食品工場から調味料の原料になる糖蜜をバキュームカーで運搬し、摘発されていたことが分かった。同社は糖蜜の沈殿物(くず)を回収しただけだと説明しているが、バキュームカーを使用したこと自体が問題だとして警察当局が捜査に乗り出している。

 群山市によると、「調味料の原料である高濃縮された糖蜜をバキュームカーで運搬しようとしている」との通報を受け、食品工場の地下貯蔵庫でバキュームカー3台を使って糖蜜37トンを運搬しているところを摘発した。

 警察は捜査を拡大し、食品衛生法違反にあたるかどうか、また運搬された糖蜜が食品の原料として使用されたかどうかについても調べている。

 運搬に使われた車両は市内の糞尿収集業者が所有しているもので、食品会社の要請を受け作業を行っていた。業者の関係者は「5000トンの糖蜜タンクの底に溜まった糖蜜の沈殿物(290トン)を廃棄処分しようとしていた」と説明。粘着性が強いため、吸引力のあるバキュームカーを使用したとした。

 工場の関係者も「(これまで)海上投棄していた糖蜜くず(廃棄物)を肥料に活用するため、地下貯蔵庫に臨時保管しようとしていた」と釈明した。

 市関係者は「(運搬された糖蜜の沈殿物は)食品の原料なのか廃棄物なのかで争点となっている」としながら、「食品会社で廃棄物に分類されていない原料を見境なくバキュームカーで運ばせたことは、食品衛生法上問題がある」と指摘。「調査の結果に基づき行政処分を下すつもりだ」と話した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)