3月1日中国甘粛省で、野生のパンダのお散歩シーンに村民がばったり遭遇。地元メディアに連絡し、ちょっとしたニュースになった。

 蘭州晨報によると、その日の朝10時ごろ、甘粛省李子埧村に住む李さんという男性が、薪を拾いに山に向かった時、1匹のパンダが李さんを見つめながら歩いてきたとのこと。「驚いた李さんは慌てて家に引き返した」そうだ。パンダは李さんの後を追ったのか村に入り込み、「村人の家をぐるっと回った」という。村の住人がどんな場所に住んでいるのか、次々と見学していたかのようだ。

 しばらくすると集まってきた村民がパンダを囲んで、カメラやビデオで撮影。200人近くいたそうで、イベントが開催されているような様子になったことが伺える。「村のお年寄りの話によると、パンダが村に来たのは1978年以来」だったそうだ。実に36年ぶりのハプニングである。普段生活している場所でパンダに会うことができ、村民たちは喜んだことだろう。

 だが散歩を始めて約1時間後、野生パンダは凶暴な面を見せてしまう。「農園で作業をしていた村民に出くわし、思わず右足にかみついた」そうだ。「村人は救急病院に運ばれた」そうだが……その後については報道されておらず、経過良好であることを願いたい。

 パンダの訪問を歓迎していた李子埧村の人々だったが、ケガ人が出る非常事態が発生してしまい「森林隊員によって村民はパンダのそばを離れるように、という指示が出された」とのこと。「隊員がパンダをガードしながら歩き、これ以上ケガ人が出ないようにと村民に配慮した」そうだ。

 さてパンダは、隊員に守られながらさらに30分位散歩を続けると、気が済んだのか方向を変え自分の暮らす山に向かってゆっくりと歩き始めたとのこと。隊員は珍しい訪問客を、姿が見えなくなるまで見送ったことだろう。

 「2014年になってから、パンダが李子埧村を訪ねたのは実は2回目」らしく、「旧正月前、パンダが茶畑にやって来た」そうだ。3月上旬までにパンダが2回も村に来たと聞くと、かなりの訪問回数があるのではないかと予想するが、実際は非常に珍しい事例だという。

 自然保護地域になっているこのエリアはもちろん、中国全体を通しても野生のパンダに会ったと報告すれば、非常に貴重な出来事とのことだ。今年はパンダ出没の当たり年?! と言いたくなってしまうが、人にかみつく凶暴性を持っているのも事実。動物園で見学するのが、パンダの可愛らしさを実感できるベストな方法なのかもしれない。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(写真は「CNSPHOTO」提供)