絶頂期を迎えていると言われている中国映画界は、スポンサー企業が続々と集まり、制作費の上限は気にしないで良いと言われている程バブルな状況だ。スターを起用したビッグスケールな作品の制作が続いている。その影響がドラマ界にも及んでいるとのことだ。

 人気女優の範氷氷(ファン・ビンビン)が現在撮影中の作品は、中国史上ただ1人の女帝を描いたドラマ『武則天』。製作費はなんと3億元(約50億円)と伝えられ、1000着以上の衣装を準備し、スタッフ800人で取り組んでいるとのこと。桁違いかと思われるような金額や徹底した準備は、すべてビンビンありきで、ヒロインながら製作にも携わっているためこだわりがあるという。

 何度も映画やドラマになっている「武則天」のストーリーだが、絶世の美女であるビンビンが演じる6年ぶりのドラマ、ということで撮影前から注目を浴びた。米ハリウッドから美術チームを招き、張豊毅(チャン・フォンイー)、李治廷(アーリフ・リー)、張鈞〓(チャン・チュンニン/〓はウかんむりに、心と用)ら人気実力派をキャスティングした。

 昨年は映画で中国の古代美女・楊貴妃を演じ、新ドラマは女帝の武則天と、あふれる野心を大衆に感じさせているというビンビン。「野心なんて持っていません。夢が叶ったという気持ちで演じていますし、今回私が演じることで今までのは武則天とは違うと約束します。視聴者のみなさんは、新しくて特別な感覚を抱きながら見てくださると思います」と、自信満々語った。

 だが撮影現場の写真が公開されると、「その時代にない装丁の書籍を武則天が読んでいた」などと言った、小道具に関する指摘があがり、ドラマの出来を不安視する声が多数あった。「武則天にiPadを持たせないように」といった、皮肉めいたコメントも届いたそうだ。中国を代表する美人女優で、プロデューサーという立場の時は製作上の細かいリクエストをいろいろ挙げるというビンビン。良い意味でも悪い意味でも、とにかく注目を浴びる存在なのである。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(写真は「CNSPHOTO」提供、ドラマ「武則天」の順調な撮影を願う、ファン・ビンビン。2013年12月撮影)