中国軍の軍区で2013年末ごろから、大規模な人事異動が進行していることが分かった。これまでに30人以上の将軍が、新たな地位を得た。中国新聞社などが報じた。

 これまでに発表された主な人事異動は以下の通り。「司令員」は日本で言う「司令官」に相当。

●海軍

・済南軍区副司令員、北海艦隊司令員の田中(1956年12月生まれ)を海軍副司令員に。

・北海艦隊司令員の丁毅(1959年生まれ)を海軍副司令員に。

●第二砲兵(戦略ミサイル部隊)

・第二砲兵政治部主任の于大清(1957年生まれ)を第二砲兵副政治医院に。

・第二砲兵第52基地政治医院の唐国慶(1957年10月生まれ)を第二砲兵政治部主任に。

●国防大学

・国防大学政治部主任の呉傑明(1958年6月生まれ)を国防大学副政治委員に。

●北京軍区

・中国共産党北京市委員会常務委員で、北京衛戌区司令員の鄭伝福司令員(1952年12月生まれ)を北京軍区副司令員に。

・第12集団軍の韓衛国軍長(1956年1月生まれ)を北京軍区副司令員に。

・内モンゴル軍区副司令員の海力斯(1956年10月生まれ)を北京軍区聯勤部部長に。

・第38集団軍参謀長の張海青(1959年生まれ)を北京軍区装備部部長に。

・第39手段郡軍長の潘良時(1957年生まれ)を北京衛戌区司令員に。

・第65集団軍副軍長の冷傑松(1961年1月生まれ)を山西省軍区司令員に。

●瀋陽軍区

・瀋陽軍区参謀長の侯継振を瀋陽軍区副司令員に。

・瀋陽軍区政治部主任の高建国(1954年10月生まれ)を瀋陽軍区副政治委員に。

・第20集団軍軍長の徐経年(1957年生まれ)を瀋陽軍区参謀長に。

・中国共産党雲南省委員会常務委員で雲南省軍区政委員の楊成熙(1955年11月生まれ)を瀋陽軍区政治部主任に。

●南京軍区

・安徽省軍区の許偉司令員(1955年2月生まれ)を南京軍区装備部長に。。

・南京軍区聯勤部副部長の于天明を安徽省軍区司令員に。

・南京軍区副参謀長の王海濤を浙江省軍区司令員に

・浙江省軍区副政委馬家利(1957年7月生まれ)を江西省軍区政治医院に。

●成都軍区

・瀋陽軍区副司令員の石香元(1952年6月生まれ)を成都軍区副司令員に。

・成都軍区政治部主任の柴紹良(1954年10月生まれ)を成都軍区副政治医院に。

・第41集団軍政治委員の陳平華(1955年10月生生まれ)を成都軍区副政治医院に。

・第40集団軍政治委員の劉念光(1957年12月生まれ)を成都軍区政治部主任に。

・貴州省軍区司令員李亜(1955年12月生まれ)を四川省軍区司令員に。

・第13集団軍政治部主任劉家国(1958年11月生まれ)を四川省軍区政治委員に。

・四川省軍区副司令員、参謀長の王盛槐を貴州省軍区司令員。

●蘭州軍区

・第38集団軍軍長の許林平(1957年3月生まれ)を蘭州軍区副司令員に。

・南疆軍区司令員の張建勝(1957年6月生まれ)を蘭州軍区副司令員に

・青海省軍区司令員の沙軍(1958年12月生まれ)を蘭州軍区聯勤部部長に。

・蘭州軍区副参謀長の李建印(1957年4月生まれ)を蘭州軍区裝備部部長に。

・新疆軍区副司令員の李松山を青海省軍区司令員に。

・南疆軍区政治部主任の繆文江を南疆軍区政治委員に。

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◆解説◆

 中国人民解放軍(中国軍)の土台となったのは陸軍組織だ。陸軍組織は全国を7つの軍区(大軍区、七大軍区)に分割して、それぞれの地域を担当している。上記の北京軍区、瀋陽軍区、南京軍区、成都軍区、蘭州軍区はいずれも「大軍区」。大軍区はその他に、済南軍区、広州軍区がある。

 大軍区の境界は、省など行政区画の境界線とは別に設けられている。大軍区の下に、さらに規模の小さな軍区がある。大軍区は司令部の設けられている都市で名づけられている。少数民族地域に大軍区司令部は置かれておらず、例えば内モンゴル軍区は北京軍区(大軍区)に属し、チベット自治区は大部分が成都軍区の担当地域になっている。

 中国海軍は北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊を設けている。海軍には海軍航空隊、海軍陸戦隊もある。中国空軍は七大軍区それぞれに軍区空軍が設けられている。また、空挺(くうてい)兵は一般に陸軍に所属する場合が多いが、中国では空軍に所属する。第二砲兵隊は核弾頭ミサイルなど戦略ミサイルの部隊だ。(編集担当:如月隼人)