ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子フリーが現地時間14日(日本時間15日未明)に行われた。SP(ショートプログラム)で101.45を獲得して首位だった羽生結弦はフリーで178.64点を獲得、計280.09点で1位となり、見事に金メダルを獲得した。

 羽生の快挙に多くの中国人ネットユーザーから祝福が寄せられるなか、日本に対して良い印象を持たない中国人のなかには複雑な思いを抱いた人も少なくないようだ。中国大手検索サイト百度の掲示板に「羽生結弦が中国人だったならどれほど良かったことか!」というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論していたので紹介する。

 スレ主は羽生について、「この子は本当に凄い。唯一、残念な点は日本人であることだ。日本以外の国籍になればもっと多くの中国人ファンができるだろうに」と主張した。

 スレ主の主張に対して、ほかのユーザーからは、「今は反日感情は高まっていないよ。感覚的には反韓の人のほうが多い」との反論が寄せられた。確かに、一時期ほどの強い反日感情はなくなっているとはいえ、東シナ海や靖国神社をめぐる問題で日中関係が悪化していることは事実だ。さらに五輪と政治は何ら関係のないことであることは言うまでもない。

 スレ主は羽生の“国籍が変わること”を望んでいるらしいが、「羽生が好きなら、国籍も尊重すべきだ」、「スポーツに国境はない」など、正当な意見も寄せられていた。同掲示板には理性的な中国人が多く集まっていることがうかがえる。

 また、「日本国籍でなかったら、羽生結弦という美しい名前が生まれただろうか?」との指摘もあった。中国は言うまでもなく漢字が生まれた国であり、中国人から見て“羽生結弦”という漢字の組み合わせは美しく感じるらしい。

 全体的には国籍を問題にすることは“ナンセンス”との意見が大半を占めていたことは嬉しいばかりか、「羽生のおかげで日本人に対する見方が変わった」というユーザーもいて、五輪での日本人選手の活躍を通じ、中国人の日本に対するイメージが良い方向へ変化することを期待したい。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C)Nuno Andre/123RF.COM)