河北省保定市雄県葛各荘村で25日、年間最大の爆竹の取り引き市が開催された。近隣地域から春節(旧正月、2014年は1月31日)用の爆竹を扱う業者が集合する、同村にとっての大きな“産業イベント”だ。その取り引き市で火災が発生し、商品の爆竹が連鎖反応式に爆発した。中国新聞社が報じた。

 爆竹の取引市は、村南部の十字路周囲の路上で開催される。多くの卸売業者が集まる。多くの小売業者が商品を吟味し、声高に価格を交渉する。同村にとっては、年越しの風物詩と言える一大“産業イベント”だ。

 中国の爆竹は、導火線部分を束ねて次々に点火するようになっている「鞭炮(ビェンパオ)」という形状のものが一般的だ。同取り引き市は地元で「炮市(パオシー)」と呼ばれている。

 午前8時ごろ、火災が発生した。商品の「鞭炮」が燃えた。破裂音を轟(とどろ)かせて飛び散る。落下先で別の爆竹に燃え移る。また爆発する。所せましと並べられた商品が“連鎖反応”を起こした。大量の爆竹が十字路に面した2、3階建ての家屋の屋根よりも高く、乱れ飛んだ。

 十字路に面した小さな飲食店を経営している男性によると、25日午前8時ごろには屋内で準備作業をしていた。外から、「バン! バン!」という爆竹の音が何度か伝わってきた。販売商が自分の扱う爆竹を鳴らして、「質のよさ」を誇示することはよくある。

 ところが、見本として示すだけのはずなのに、音は鳴りやまない。それどころか、ますます激しくなる。いやな感じがしてきた。作業の手を止め、外に出て様子を見ようと思った。途端に、巨大な轟音が響いてきた。つづいて、ガラスの割れる音が聞こえた。

 数十メートル離れた場所で、爆発の様子を撮影し、インターネットで動画を公開した人がいる。現場中心部では大量の煙が発生し、天に向かってのぼっていく。その煙の中から、爆竹が四方八方に乱れ飛んでくる。次第に激しくなる。撮影者は危険と判断したらしく、建物内に逃げたところで動画は終わった。

 十字路に面する建物では、通りに面した外壁が爆竹の直撃を受けただけでなく、屋根の上からも爆竹の燃えがらが舞い落ちて来た。中庭にも大量の燃えがらが飛来した。後になり中庭にあった爆竹の燃えがらを掃除したら、電動三輪車の荷台にして4台分あったという住民もいる。

 中庭に置いてあった石炭に燃え移った家もあったが、発見が早かったので住民の手で消し止めることができたという。

 十字路に面した建物の外壁はタイル張りだったが、ほとんどが剥がれ落ちた。残った壁は真っ黒になった。建物の外に取り付けていた広告看板は燃え、鉄枠だけが残った。電線は焼け落ち、電柱に取り付けてあった配電箱も破壊された。修理を急いでいるが、31日の春節までに間に合うかどうかという状態だ。

 警察関係者によると、同件を捜査した結果、放火の可能性は排除されたという。しかし取り引き市に集まった多くの業者を調べたところ、手続きを完全に済ませていたのは1業者のみだった。今後は違反行為を厳しく調た上で処罰を科す方針で、悪質な場合には営業許可証を取り消す方針だ。

 葛各荘村では、春節を目前にした「炮市(パオシー)」が長年にわたり開催されてきたが、事故が発生したのは初めてという。

 同爆発で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)