解放日報によれば、中国国営電視台はこのほど、大気汚染に関する特集番組を放送した。PM2.5による大気汚染が深刻化する中国ではPM2.5対応の防塵マスクの売れ行きが伸びているが、身体に悪影響を及ぼす粗悪品のマスクも出回っているという。

  PM2.5とは大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が2.5マイクロメートル以下のものを指す。おおまかな大きさとしては、直径が人の髪の毛の約40分の1ほどで、肺の奥や血管まで侵入し、ぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ、死亡リスクも増加させるとされる。

  中国では各地でPM2.5による大気汚染が発生しており、PM2.5がもたらす健康被害に対する人びとの意識も高まりを見せている。各地でマスクや空気清浄機などが飛ぶように売れており、PM2.5対応の防塵マスクを販売するネットショップでは2日間の売り上げが330万元(約5700万円)に達した日もあったという。

  一方、防塵マスクの粗悪品もさっそく登場しており、報道によれば防塵効果のある「本物」のマスクと粗悪品のマスクは外観から包装、色、デザイン、商標にいたるまで酷似しており、外観から本物と粗悪品を見分けることは極めて難しいという。

  専門家によれば、粗悪品のマスクもある程度はPM2.5に対する防塵性はあるものの、抗菌処理がされていないうえに刺激臭がすることが一般的だという。専門家は「粗悪品のマスクに含まれている揮発性の化学物質が健康に害を及ぼす可能性があるうえ、細菌が繁殖する温床になり、呼吸器に大きなリスクをもたらす可能性がある」と注意を呼びかけた。(編集担当:村山健二)(写真は「CNSPHOTO」提供、PM2.5による大気汚染が発生した河北省の様子。12月21日撮影)